2010年09月17日

葬儀費用は遺産に入る?誰が負担するの?

 Aさんは300万円の財産を残して死亡した。相続人は長男と次男の二人である。長男が喪主となり200万円をかけて葬式を行った。

 長男は,葬儀費用は遺産から出すべきであり,300万円から200万円を引いた100万円を50万円ずつに遺産分割するべきだと主張した。
 一方,次男は,「自分は,こんな大きな葬式をしないでよいと思っていた」と言い出し,葬儀費用は長男が負担し,300万円を150万円ずつに遺産分割するべきだと主張した。
 
 さて,どちらが正しいのであろうか?
 
 答えは

  ・・・・分からない。
 まだ,決まっていないのだ。いつかは決まるであろうが,現在のところ,法律ははっきりせず,裁判例,学説とも厳しく対立している。
 
 葬儀費用を誰が負担すべきか?
   相続人間で分割して負担すべきだという説
   喪主が負担すべきだとする説
   遺産分割によって決せられるべきとする説
など考え方はさまざまだ。

 本来,葬儀費用は,遺産の範囲に含まれ,相続人全員が負担すべきものであろう。
 しかし,法律上,遺産とは被相続「人」が有していた財産だ。
 そして,法律上は「人」であるのは死亡時までだ。
 そうすると死亡後に発生した葬儀費用が遺産に含まれると考えるのは不自然である。
 そのため問題がややこしくなっているのだ。

 葬儀費用が結構な額になることは少なくない。
 遺産分割でもめる可能性がある場合には,
 葬儀費用は必ずしも相続人間で平等に負担されるものではない
ということだけは頭に入れておくべきであろう。

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posted by 内田清隆 at 18:38| Comment(0) | TrackBack(0) | よくあるご質問‐相続
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