2011年02月23日

遺言者より受取人が先に死亡したらどうなる?

 遺言により遺産の受取人とされている者が遺言者より先に死亡したら遺言の効力はどうなるのか?

 「裁判例は分かれており答えはない。非常に困ったものであり,早く決めてもらいたい」という記事を書いたばかりであるが,最高裁の判例がでて,決めてもらうことができた。

 昨日の最高裁平成23年2月22日判決は,以下の通り判示した。

上記のような「相続させる」旨の遺言は,当該遺言により遺産を相続させるものとされた推定相続人が遺言者の死亡以前に死亡した場合には,当該「相続させる」旨の遺言に係る条項と遺言書の他の記載との関係,遺言書作成当時の事情及び遺言者の置かれていた状況などから,遺言者が,上記の場合には,当該推定相続人の代襲者その他の者に遺産を相続させる旨の意思を有していたとみるべき特段の事情のない限り,その効力を生ずることはないと解するのが相当である。

 簡単にいえば,特別のことがない限り,
遺産の受取人が遺言者より先に死亡した場合には,受取人の子が代襲相続することはなく,遺言は無効になる
と決まったわけだ。
 
 それにしてもブログを書くや否や,その結論が変わるとは!
 いまさらながら判例は日々変化しており,油断して古い知識で対応すると大変なことになることを思い知らされた。

弁護士ブログの人気ランキング で情報を探す。
 ↑クリックお願いします。たくさんの弁護士のブログがランクインをしており,様々な情報を探すことができます。

  blogram投票ボタンTwitterボタン


posted by 内田清隆 at 16:21| Comment(0) | TrackBack(0) | よくあるご質問‐相続
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/43556577

この記事へのトラックバック