2012年07月29日

親の遺産を知る方法


  兄弟から,亡くなった親の遺産は自宅と預貯金だけだと言われたが,本当かどうか調べてほしい・・・
  そんな相談を受けることがある。

  亡くなった親の遺産を調べる方法はあるのだろうか。

  預貯金については,取扱金融機関の支店が分かっていれば調べることができる。その支店に行き,要求される戸籍謄本等の資料を出せば,親名義の預貯金の取引履歴(入金と出金日時と金額の一覧表)を受け取ることが可能である。

  不動産については,親が所有していた不動産の所在地が分かるのであれば,その市町村役場で「名寄帳(その市町村が把握している親が所有していた不動産の一覧)」の交付を受けることができる。

  しかし,預貯金があった金融機関の支店名が分からなければ,同じ金融機関であっても,取引履歴の交付を受けることができない。
  また,不動産の所在地が分からなければ,親が所有していた不動産については調べようもない。
  片っ端から金融機関の支店に照会をかけ,不動産がありそうな市町村に名寄帳の交付を申請する方法もあるが,金融機関の支店も市町村も少なくはないため,現実的には,調べようがないことが多い。

  このような理由から,亡くなった親の遺産を調べるには限界があることを理解しておくべきだ。

  もちろん上記は親が亡くなった後の話である。
  
  ときどき,生きている親の財産状況を調べてほしいという相談もある。
  兄弟が親と暮らしており,その兄弟が判断能力の衰えた親の資産を浪費していると思われるから調べてほしいというのである。
  
  本当に判断能力がない場合には,後見申立てなどを検討すべきだが,このような相談を受けた場合によくする回答は,

「親に聞きなさい」というものだ。

  元気な親の預貯金額を親に秘密で調査する適切な方法というのはないのである。考えれば自然なことだ。

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posted by 内田清隆 at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | よくあるご質問‐相続
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