2010年09月04日

「殺す」「愛人」で検索されているとは…

 このブログがどのようなキーワードで検索されているのかを調べてみた。

 上位は、順に「遺留分」「生前贈与」「養子縁組」「相続」「遺言」とまあ想像通りの結果であった。

 しかし、「そんなキーワードで検索されているのか?」と驚くものもたくさんあった。

「多額の借金が発覚」

「親を殺した子供の相続権」

「養子で遺留分を減らす」

「お前はもう勘当だ!」

「 受取人を愛人に」  
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 なんだかドラマのサブタイトルのようでもある。
 ウキウキするようなキーワードでないことは間違いない。
 
 今さらながらに、弁護士の仕事は、責任の重いものだなあと思い知らされた。

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posted by 内田清隆 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 弁護士雑感

2010年05月26日

不合理な相続欠格制度〜結局代襲相続では・・

 めったにないことであり,ないに越したことはないが,相続欠格に関わる事件を取り扱ったことがある。

 相続欠格とは,民法891条が定めるもので,「故意に被相続人・を死亡するに至らせ、又は至らせようとしたために、刑に処せられた者 」等は,相続人となることができないという制度である。親を殺して親の財産を相続することは,誰が考えても正義に反する。それを防止するために,相続欠格という制度があると教えられた。

 ところが,実際の事件になって,相続欠格という制度は何とも中途半端で使えない制度であることが分かった。
 第一に,相続欠格が適用されるは,「故意に」「死亡するに至らせ」た場合,つまり,「殺人」や「殺人未遂」に限られるのだ。そのため,老親に食事を与えず,時々殴ったり蹴ったりするというひどい虐待を続けて親を死亡させたとしても,罪名が「殺人」「殺人未遂」でなく「傷害致死」であれば,親を死亡させた張本人が親の財産を相続できるのである。誰が見ても正義に反するであろう。虐待を続けられた親は,生きていれば,その子を相続人から廃除することができる。しかし,虐待を続けられ死んでしまった親は,その子に財産を相続させなければならなくなるのだ。なんと理不尽なことか。

 さらに,相続欠格制度には問題がある。親を殺した子が相続欠格となり,相続できないことになっても,親を殺した子に子がいた場合,つまり親の孫は,代襲相続権を失われないのである。
 A氏に子Bと子Cがいるとしよう。子BがA氏を殺した場合には,A氏の財産を子Bが相続することはできない。しかし,子Bに3歳の子どもがいたとすると,B氏が相続する分は,その3歳の子どもがすべて相続するのである。したがって,子Cとしては,子Bに相続欠格が認められようが認められまいが,相続分に変化はない。したがって,子Cとしては,相続欠格を主張しても意味がないのだ。
 実際に,裁判所で相手方の相続欠格を主張したところ,裁判官から「どうせ相手方が相続欠格になってもその息子が相続して,あなたの相続分は変わらないのだからいっしょでしょ」と言われたことがある。裁判官の言うとおりなのであるが,だとすれば,相続欠格とは何と意味のない制度であろうか。

 相続欠格については,法律改正が必要なことは明らかだ。

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posted by 内田清隆 at 08:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 弁護士雑感